“梅雨入り”したら “梅雨”はどこかへ行ってしまいました
2週間ほど前 喜鶴さんから “ゆすらうめ”
の写真が送られてきました 実を言うと 我が家にも去年まであったのです “まさか…”と思いましたが 今年になって どうも様子がおかしい… いつまで経っても新芽が出てこない……! 何故だったのかは分かりませんが 来るべきものが
来たのか! と観念せざるを得ませんでした 私が物心ついた頃にはあったと思うので 70年ほどの寿命だったんですね 毎年 桜と同じころびっしり花が咲いて 6月には同じようにびっしり真っ赤な実がなるんです 子供のころは ざるに沢山もいて 良く洗って塩をまぶして食べたものでした 姿かたちはリンゴのひ孫のようですが 味は 強いて言えば「水分の多いサクランボ」 といったところでしょうか “山桜桃” と漢字では呼んでいるようですしね 我が家では昔から“うずらんめ” と呼んでいました 父はとうに亡くなっているので由来はわかりませんが インターネットで検索すると 「うずらうめ」 がいくつか出てきますから あながち我が家だけの呼び名ではなかったようです
ところで 先日 思いがけないものを発見したのです 草ぼうぼうの庭の草取りをしていたとき “うずらんめ”の近くにおいてあったプランターの中に 何と 実生の“うずらんめ”が数本芽を出していたのです そのとき私は 何故か ウン10年前長女が生まれて初めて抱いたときの不思議な感慨を 思い起こしていました “神の摂理!” といった思いもよぎりました これを何とかうまく育てて もう一度花を咲かせたい 実を食べたい! でも 俺には時間が足りないかも…… 70年の重みというか いろんなことを考えさせてくれた
“うずらんめ” でした
いろんなものがゴチャゴチャしていますが 葉のまわりがギザギザしているのが“ゆすらうめ”
7本ほど確認しましたが 2本は去年から出ていたのかも知れません