変わった桜が満開です。
フサザクラといいます。房桜ですね。ふさふさとした直径15〜20mmの花が
ぶら下がります。この赤く細長いのは花びらではなくてオシベです。
花粉をふんだんにつけています。メシベはオシベの内側から伸びてきます。
ここでオヤッと思う人は鋭い。オシベとメシベだけで花びらが無い?
そうなのです。この花は花弁とガクのない、原始的な花です。
世界中に1属3種しかない、日本には1属1種の花です。
ここでえっ、桜の仲間で1属1種とは、と思う人はもっと鋭い!
実はこれは古の人が、木の幹や葉っぱが桜に似ているからとつけた名です。
桜の仲間ではなく、フサザクラ科のフサザクラという花です。
ソメイヨシノは何科? と思った人も結構鋭いですよ。
バラ科でしょうと思った人は学がありますね。桜、梅、桃、リンゴ、ナシなど
すべてバラ科です。
このきれいな花が道路の両側にずらっと並んで咲き誇っています。
しかし車で通り過ぎる人には見えません。しかも満開の時期は桜のように
1週間足らず。たちまち散るのです。
去年初めて見つけた私は、一生懸命調べて名前を知り、今年は絶対に
最盛期を見逃すまいと、この時期毎日のようにこの道を通って観察しました。
7人目 尾郷 賢 箱根連碁 4/4
「現住所 日光杉並木」の写真をはじめ、定点観測ではありませんが、あちこちと、いい対象物があると翌年追跡調査をされる、その粘りには敬服します。昨年はパソコンが壊れて”紫陽花談義”には間に合わず、今年はこの後の分を含め沢山の写真を頂いております。写真以外の著名な趣味は「回文」後半には、お見せ頂けるのではないでしょうか。(鈴木) |