<陶紙とは>
(陶紙の分類以外は<陶紙マニュアル 1984年改訂版>から抜粋しました。随分
古い資料なので陶紙の種類と大きさは現在では相違していると思います。その積も
りで参照して下さい。)
<陶紙とは>
陶芸用の窯で焼くと紙の形をとどめたまま、陶磁器になる陶芸材料で、東洋パルプと
日鉄鉱業が共同で開発した<焼成すると陶磁器になる紙>です。この陶紙は約85%
の半磁器土(セラミック分)と約15%の木材繊維(パルプ分)が含まれ、常温では紙と
同じ性質を持つのでカッターやはさみで簡単に切ったり、曲げたり、折ったり、編んだり
貼ったり(特殊糊―陶紙糊)して製作します。するとペーパークラフトの作品が出来ま
す。これを陶芸用の窯で1250℃で焼成(素焼き)した後、陶芸用の下絵具や色釉薬
で彩色したり、絵や字を描きもう一度窯に入れ本焼き焼成すると、薄くて軽くて美しい
本物の陶磁器に仕上げることが出来ます。
<陶紙の分類>
陶紙には私の独特な考えがあります。
陶紙 − A)素材のまま使用する −切る・貼る・折る・編む・植える・描く
折り紙用・結び紐用・ペーパークラフト用・陶画用・陶書用
B)素材を焼成したあと粉状にする
粉状成型用、修理、補修用・象嵌用・曲折・球状用
<必要な道具と関連材料>
1 はさみ
2 カッター(幅の広いものと狭いもの)
3 陶紙糊(陶紙専用の糊)
4 焼成窯(電気窯またはガス。重油窯)
5 サポート・ウール(作品の焼成歪を防止する耐熱綿)
6 陶芸用絵具(下絵具・上絵具)
7 釉薬(透明釉・乳白釉・各種色釉)
<陶紙の種類>
陶紙は厚みにより5種類ある。、(0.33mm〜2.7mm)
大きさ 通常 40p×27p これの1/2(27p×27p)と 1/4 (20p×13.5p)がある
<造型技法>
基本技法
切る・貼る・折る・編む・植える・描くの6つの技法からなり、これの組合せで殆どの造型が出来る。
応用技法
他の分野の技法を応用するもので、例えば折り紙、切絵、貼絵、ちぎり絵、造花、紙人形、
一般的なぺーパークラフトからタイルモザイク、ステンドグラス、七宝、絵具、書道、シルク印刷
その他の簡易印刷、転写、エアブラシ、染付け、サンドブラスト、エンボス等々と限りなく応用の
範囲が広がる。
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