<竹炭でやりたいこと>

     私の陶芸窯による竹炭つくりの最大のメリットは窯を開けると竹炭と焼き物が出てくることで

    ある大きな楽しみが二つあることです。デメリットは窯自体の容量が小さく竹炭の土釜に比較し

    て焼成竹炭量が少ないこと。さらに焼成方法がまだ確立されていないこともあるが土窯に比較して

    温度上昇は早く焼成時間は短いメリットはありますが、曲がり、割れが非常に多いことです。陶芸

    窯による竹炭つくりのメリット・デメリットを整理して、竹炭の消臭、殺菌効果を最大限に生かす

    には焼成した竹炭を使ったクラフト、工芸品作成以外にないだろうと思いこれに挑戦しています。

        

    1) 陶芸窯による竹炭焼成  

                                 

    @ 竹炭つくりの条件は自由裁量できる。−多量に竹炭焼きは出来ないデメリットをメリットに転

      換すると陶芸窯による焼成は温度をその都度変更でき対応できる。

    A いつでも焼成できる。−本格的な竹炭窯は数ヶ月に一度の焼成であるが陶芸窯の焼成は準備が

      簡単であるため焼成したいときに焼成が出来る。

    B 焼成時間が短い。−熱効率がいいので5〜6時間程度で焼成できる。

   

     2) 竹炭でやりたいこと

     

     竹炭による作品つくりは創森社から発行された「炭アート」(道祖土靖子著)が非常に参考にな

    りました。道祖土さんは炭を素材に作成した作品を<炭アート>としていますが。私は竹炭名人に

    教えていただいた<花炭>の名称を使用します。この方が優雅です。竹炭の消臭、殺菌効果は日常

    生活に役立っているのは周知のこと。この効果を生かした作品つくり―<花炭>―です。竹炭の真

    っ黒な地肌に赤・黒の塗料で色をつけるとより鮮やかさが引き立ちます。さらに炭はやわらかく加

    工しやすいためさまざまな造形に変身します。風鈴にして音を楽しんだり、ランプシェードにして

    茶会の照明にして遊ぶことも出来ます。私自身は作品つくりの緒に付いたばかりで経験が浅いです

    が、世間的にもまだ広く知られていない未知の分野です。やりがいのある分野です。可能性を秘め

    た分野です。

     竹炭を始めるに当って、私自身はこれまでの挑戦したことが非常に役に立ちました。

    @絵付け―ヒョウタン書画で多種類の塗料、筆があります。竹炭への書画に改めて購入する必要が

     ありません。さらに小細工できるノコギリやさまざまはキリの道具も利用できます。

    Aヒョウタン炭―竹炭では多くの割れ、曲折がでますがヒョウタンは温度に左右されることなくヒ

     ビや割れは生じにくいことに気づきました。

    B炭化しても形を留めるもの―ヒョウタン炭で成功したことをきっかけに他に炭化して面白いもの

     がないか探しました。畑の作物ではジャガイモ・シシトウ・トマト・・が植物では松ボックリ・

     ヒイラギ・柿の葉・・等 数10種類が炭化しても形をとどめていました。

    3) 花炭

     私は竹炭だけでなく、植物・作物などすべて炭化したものを<花炭>と称しています、窯出しし

    た花炭を先ず洗浄します。洗浄の時、ひび割れする時があるので、出来るだけ早く水切りを行いま

    す。花炭は炭化しているのでやわらかく細工しやすいです。又接着しやすいです。書画は塗料で彩

    色します。炭化しているので表面は黒く、赤や緑や白の塗料は鮮やかに引き立ちます。作品は玄関、

    出窓等に置くとインテリアになるだけでなく、消臭効果が期待でき一石二鳥です。

                                                  

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