南太平洋クルーズで囲碁教室

                                               塩沢 美義




豪華客船 Pacific venus 号


  1月26日〜2月11日まで、大型客船(Pacific Venus−26,518トン.定員:696名)内での乗船客向け「囲碁教室」の講師の依頼が舞い込みました。横浜港からオーストラリアのブリスベンまでの航海中、家内は私のアシスタントとして、皆様のお相手を務めながらの船旅を楽しむことに恵まれたというわけです。

  クルーズのコースとしては横浜から神戸に立ち寄り太平洋を南下、沖の鳥島、パラオ諸島、インドネシア(ダンビア海峡)、ニューギニア左方からオーストラリア(ケアンズ沖)を経てブリスベンに至る17日の旅でした。

  囲碁教室は毎日、午前中2時間、午後2時間程度、テキストによる講座と指導碁対局です。参加者の中には全く囲碁を知らない方々がおよそ4割含まれており、短期間に何とか覚えていただくということは大変な苦労でした。経験者の棋力は10級から4段まで、常時20名の生徒さんが教室に顔を出しました。

  私たちは教室の時間以外は原則として乗船客ですが、それでも準職員の立場を理解した動きとなります。それでは、観光スポットを2ヶ所、ご紹介しましょう。

沖ノ鳥島 2月1日は今話題の「沖ノ鳥島」周遊に出かけました。日本本土から約1,700kmもの南方の島で、全島が珊瑚礁に覆われています。島の中には3つほどの低い陸地がありました。陸地は、波で崩れないよう周りをブロック積みにしてあります。鉄骨の櫓は気象観測用の建物とのことでした。島の周りは浅瀬が広がり、絶えず白い波が見えるのです。島を囲む海は私にはうまく表現できませんが、紺碧というか、あくまでも明るい海、どこまでも透明な海とでもいいましょうか。どうぞ写真で、私の感動の一部でも味わってください。

  1月31日は、パラオへの1日観光、そしてロックアイランドの観光でした。母船から15人乗りモーターボート4台に分乗し、無数の島々を巡りました。海底まで5〜10mという浅瀬を覗きました。途中停止して食パンなどを落とすと鰯の子とか海の綺麗どころがたちまち数知れず押し寄せてきます。海水パンツなどの準備に怠りない客たちは、海中に飛び込み、海中の美しさを堪能したようです。海の色は3色、あるいは4色とでもいいましょうか、私にはとても表現もできません。

  島の周りや浅瀬は明るい青、やや深いところは濃い透明に近い青、砂浜の上は薄緑、それが100mの幅に帯を成しています。幾つかの小島に囲まれた水深が1.5mあたりでは波一つなく、「ミルキーランド」と称され、乳白色の砂地が広がっています。それを身体や顔に塗れば真っ白に化粧されます。触った感じは粉クリームです。はては化粧の材料とか、いろいろ珍しい光景に触れて一日遊び、母船に戻って風呂にて汗を流し、外を見渡せば夕焼けがすばらしく綺麗でした。

  さて、次の日からはまた囲碁教室です。インドネシアの島々をくぐり抜け、一路オーストラリアのブリスベンへと向かいます。とても悲しいことを見たり聞いたりしました。私としては悲しいことがあちこちにありました。それは旧日本軍の戦闘の傷跡などです。海底には飛行機の羽根のような残骸や、島のところどころには穴倉みたいなものも見えました。しかし、今のパラオの人々は総じて日本に好意的でした。

  毎日、美味しいものばかり食べてばかりでは健康にもよろしくないということで、乗船3日目ごろから8階の甲板で朝6時20分より7時頃までウオーキングを始めました。1周336m、約7〜8回の繰り返しを日課としました。数えてみれば、50人ほどの乗船客がウオーキングに励んでいました。その後、朝日が水平線に見える頃までラジオ体操や軽いストレッチを行っていました。

  2月3日は手空きの時間に操舵室の見学をしました。操舵室から前方左右は、真っ青な海また海です。昨夜の23時過ぎに赤道を通過し、南半球に入っております。ここは、インドネシアの島々の間、ガタルカナル島の南西、ニューギニアの近くでもあるのでしょうか。外は相当の暑さですが、船内はまことに快適なものです。

  2月5日、とうとう赤道を通過し、オーストラリアの北端から西側沿いに南下しています。明日8日あたりには、ケアンズ沿岸を通過し私たちクルージングの最終地であるブリスベンにつきます。




女性講師陣の皆さん
 お揃いした女性講師陣たち
   
クリックすると、拡大されます
船内の日本料理店


横浜・ベイブリッジ .......................囲碁では敵味方なれども..........................