|
PACIFIC VENUS号の船旅で |
PART 4=完 塩沢 美義
かつて米軍の枯れ葉作戦に晒されたメコン川沿いの集落
1月29日(日)18時過ぎともなると、ダナン港はすっかり夜の闇につつまれました。日本との時差は
マイナス2時間。日本は20時過ぎということになります。
ベトナムとはどのような国でしょうか。
ベトナム大使館のホームページでは、次のように紹介しています。
「総人口およそ8千万人を持つベトナムは、東南アジアにある美しい国であり、全世
界の観光客にとって、魅力のある親しい目的地である。
ベトナムは、北が中国、西がラオスとカンボジアに接しており、東が東部海域、西南がタイ湾に面して
いる。3200キロの海岸線の沿いに、数10か所の海水浴場があり、沖合には島と群島が合わせて3千も
ある。ベトナム共産党のドイモイ(刷新)政策の実施によって、国民の生活が日増しに改善されている。
ベトナムは社会主義的方向性に沿った市場経済を発展させている。
ベトナムは又、独立、自主、世界の全ての国の友人と信頼に足るパートナーとなることを望むという全
方位外交政策を実施しており、各国と領土地域、国際社会との友好、協力関係を拡大している。これは
国の経済発展事業に貢献している。特に、ベトナムと日本の外交、経済、文化など諸分野での関係は日
増しに強化、発展している。
2003年は越・日外交関係樹立30周年であり、この機会にあたり、多くの記念活動が行なわた。
ベトナムは数千年にわたった伝統的文化があり、ベトナム人は勤勉であり、仁義を尊重しており客扱い
の良い伝統を持っている」.....。
ベトナム戦争を勝ち取ったトンネルも、今や観光地 マウスが触れると画像が変わります
1/30はベトナム・ダナンにて、『世界遺産めぐりミーソン遺跡とホイアン一日観光』に出かけました。
ダナンはベトナム中部最大の商業都市で、かつて栄華を誇ったチャンパ王国の王都です。周辺には
その遺跡群がたくさん残っています。
今日は雨季の終わりで朝はなんとなく小雨模様でしたが、次第に雲
もとれ蒸し暑く、途中3kmも聖地への山道を歩きました。
バスツアーの途中の田園風景と村の家々は、見ればまだ貧しい印
象でした。文化遺産は、ベトナム戦争によって60-70パーセントも破壊
されたと言われています。
働く人々の収入は、月収で5000円から 7000円程度といわれていま
すが、人々の姿からは暗さは全く感じられません。
田んぼでは、白鷺が遊んでいます。
昨日は、たまたまテト(旧正月の元旦)でしたけど、道路は日本製の
オ-トバイがバスとともに、ゴチャゴチャになって走っています。
ミーソン遺跡は、チャンパ王国の聖地です。遺跡群は四方を山に
囲まれ、8世紀から13世紀末までの70棟を越える遺跡がその威容を
誇っているかのようです。
しかし、そのいくつかは米軍の爆撃によって破壊され、いまだ崩れたままになっていますし、
草も生えぬ状態にあります。
ここまでの道路は、ほんとうに山道で観光地としての開発は勿論のこと、このままでは建物も遺跡も朽ち
果ててしまいそうです。ユネスコなどの国際機関の協力を得て一日も早い復旧を期待しました。
ミーソン遺跡にて
その後、ホイアンの街にもどりベトナム高級料理を昼食にいただきました。また、福建会館、日本橋な
どを見て回りました。ダナン市内観光では、日本では殆んどなくなった「シクロ」と呼ばれるベトナム式人
力車が主な交通手段です。我々を乗せて、連れ歩くというのどかなものですが、少し前まではチップも必
要無かったらしいけど、最近は堂々と要求してきます。これも観光客の増加のせいでしょうか。
それにしても、オ-トバイの大群はすごいものがありましたね。そして、不思議なことに乗用車が全然見
当たらないのです。
轟音を響かせるオートバイ群 人力車で観光めぐり 刺繍を編む少女
2/1、 10:10 「日本時間 12: 10」
おはようございます。
今朝ほどサイゴン湾に入港しました。そしてメコン川を北上し、ホーチミン市内までの約10kmをボート
に乗り椰子の間を進みます。気温は30度から35度程度。日本では考えられない暑さです。川は濁って
います。これはデルタ地帯からの泥の流入によるらしい。7、8人乗りのボートがたくさん続きます。Uター
ンの場所にくると、まさにボート銀座となる状態でありました。
椰子のジャングルから抜け出た川岸からは、遠方まで見渡す限りの青い木々や平地が続いています。
メコンデルタは一面が緑の海原です。かつてアメリカ軍はこの青海原に枯葉作戦をとり、完全に枯らした
といわれます。それから25年以上を経ていますが、見事に緑が回復し、再生されました。
メコンデルタ内の一つの島であるタイソン島を徒歩で散策していたら、若く綺麗な女性が刺繍をしな
がら販売している光景に出会いました。また、果樹園の見学ではフルーツやココナッツの試食を楽しみ
ました。
島内には水上生活者が多く見受けられ、果物は豊富で通路の手の届くところにいっぱいに茂っていま
した。
椰子の林を抜けるボート ボートを岸に寄せる若い女性
このたびは、
囲碁をとおして客船乗客の皆様との触れ合いを楽しませていただき、そして、今や平和国家となったベト
ナムの国土と国民の生の姿を間近に見て、新しい自分を発見した「びぃなすクルーズ」の旅でありました。
4回にわたり、船旅による囲碁教室の模様とベトナムの状況を勝手に書かせていただきました。
最後までお読みくださった皆様に感謝いたします。まことに有難うございました。(塩沢美義)
囲碁教室の皆様との送別会
ダナン港に接岸したびぃなす 夕食でのスナップ ホーチミン市内にて
「ぱしふぃっくびぃなす」のいろいろ〜移りゆく景色の中で、優雅なひとときを〜
4月8日の新聞をみていたら、ふれんどしっぷで出会う旅の文字とともに「ぴぃなす」の写真が大きくでていた。
船旅とは、いったいどの位のお値段がかかるのか、関心のあるお方の参考に記してみましょう。
身近な「夏の八丈島クルーズ3日間」は、7.4万円〜32万円だ。
初夏の屋久島・宿毛5日間=14.4〜64万円、初夏の小豆島・下関5日間=14.4〜64万円、
秋の日本一周探訪11日間=35〜160万円、秘境千島列島・カムチャッカ12日間=39.5〜177万円、
悠久の中国長江16日間=42〜196万円、オーストラリア・ニュージーランド47日間=115〜736万円也。
風情あふれる日本の風景再発見の旅、手付かずの雄大な自然を訪ねるか、それとも悠久中国文化・浪漫を
楽しむか。はたまた47日間のオセアニアの自然をゆったりとまわるか、あなたのお好みしだいですね〜
各クルーズに中でのお値段の違いは、客室の大きさや設備などによるもので、ランクは7段階となっている。
分からないのは一例で、オーストラリア・ニュージーランドでも「全食事つき・最小携行人員2名」などと書かれて
いる点だ。聞けば簡単にわかるだろうが、ここはあえて聞いていない。秘密の部分も少し残しておこう。
お問い合わせは、(株)読売旅行 TEL 03-5550-1070まで。(編集子記)
|