PACIFIC VENUS号の船旅で
囲碁教室を楽しむ
                             PART 1                  塩沢 美義

          
                   
                    
                     横浜港に入港する PACIFIC VENUS


 
  1月24日の15時過ぎ、横浜港において乗船手続きから出国審査を済ませると、私たち夫婦は、ほぼ

1年ぶりにパシフィックびいなす号に乗り込みました。2月3日まで、40年ぶりとも言われる厳冬の日本を

離れ、日本クルーズ客船(株)の企画による「06アジアクルーズ」の豪華客船におけるカルチュアー教室

の一つ、「囲碁教室」の講師として、南国・ベトナムまでの船旅をする機会に恵まれました。


 パシフィックびいなす号(PACIFIC VENUS)は、1998年に就航した総トン数26,518トンもの大型客船で、

全長は183m、幅25メートル、客室数は238室、旅客定員は696名。内部は12階建て構造ですから、いわ

ば一つの豪華なホテルが、海上を滑らかに移動していくようなものです。私たちの落ち着いた部屋は6階

の681号室。ちょうど船内の中間位の高さです。船窓から日本列島を右手に眺めつつ、船は一路ベトナム

へと向かいました。


 乗船されるお客様が寄港する各国の観光を楽しむのは当然ですが、船会社ではコンサートやショー

などのエンターティナーを招請し船内での生活をエンジョイしてもらうよう企画しています。また、お客様の

趣味に合わせたカルチュア教室もあります。

 船会社ではそのために、人材派遣会社や企画会社に教室の催しに合わせた講師の派遣を依頼する

わけです。


 囲碁の場合は、日本棋院の普及部に講師派遣の要請があり、ここ数年続けて三軒茶屋支部の支部長

が3年ずつ担当し、私が三代目の講師ということになりました。実際に教室を担当し上手く運営すれば、

船会社から次の仕事も継続して三軒茶屋支部に要請されるということです。
 

            
                              写真は日本客船(株)のホームページからの引用

   クルーズの日程
   
 今回のアジアクルーズそのものは1月23日から2月26日までですが、そのうち教室の仕事は1月24日

から2月3日まででした。船が寄港する観光地が接近してくると、1日おきにお客様が下船して観光する

日程では、囲碁教室もうまくいかない。そのため、教室も全日程はやらない仕組みになっているわけです。

 教室の内容によっては、毎日のように催されるものもありますし、ダンス教室や夜のダンスパーティなど

は全日程に織り込まれていました。


  カルチュア教室の講師陣は多種多様で、ダンス指導グループからプロゴルファー、パソコン指導者、

英会話、太極拳、機械織物....。加えて、いろいろな芸能人(ピアノ、フルート、歌手、能楽etc)によるコン

サートなど賑やかなものでありました。2月3日、私たちの教室が終えたあとは、プロゴルフの女性が途中

から乗り込んできました。


     1月24日、16:30からゲストエンターテナーの紹介リハーサルです。

      17:00〜     クルーズの村上チーフディレクターとの打ち合わせ

      19:00〜20:00 ディナーパーティ この中に知り合いが6〜8人

      20:30〜     ゲストエンターテナーの紹介本番があり、無事に終了 乗客 約300名

 そして、翌日からは囲碁講師としての仕事が始まりました。(つづく)


    

                 囲碁教室風景  教室専用のレセプションルーム