能 面
                                                   川崎市   山本 利夫


面と言っても能面と狂言面があります。 能面の種類は翁系・鬼神系・尉系(じょうけい・老人のこと)・男系・女系・霊系・等色々あって昔から本面があり型がきまっていてそれを変える事はできません。狂言面も沢山ありますがこちらは多少規則ゆるやかです。 面材は檜が主で一番です。彫り味や匂いにすぐれています。その他・桂・銀杏・など使いますが難点もあります。  



完成作品


彫り
 どの面にも型紙があって此れを入手して彫ります。 面型・縦型・横型等・ 面型はこれに合わせて厚い板をのこぎりで切りまわりを仕上げますが頭部と顎の直角は大切です。スコヤとコンパスを使用して左右の位置を確かめ乍ら彫ります。面裏の彫りは肉厚はなるべく薄く彫ります。

塗り
 彫りが終われば塗りにかかります。胡粉とニカワをまぜますが此れの調合によって あとでヒビ割れが出る事があります。下塗り5回に1回位の割りでデコボコをぺーぱーで修正しながら20回上塗りも同じ位やって塗りは終わりです。
 
彩色
 岩採をといで金網とハケで霧をとばして
色を重ねていきます。 それから毛書き・古色の順です。
製作期間は人によって違いますが1面3ヶ月〜4ヶ月位はかかります。

 


 制作過程