事務担当幹事 渡辺 千里
去る11月8日の日曜日、日本棋院・市ヶ谷会場において、第26回目になるという日中友好囲碁大会が行われました。タイトルからみれば日本人と中国人の参加する囲碁大会のように思えるのですが、
実際には99%は日本人の囲碁愛好者ばかりです。「日本中国友好協会」が主催する大会なので、標記のような大会名となっているわけです。
無差別級、有段者A、有段者B、級位者Aのクラス分けの中で、める碁会からは有段者Aと有段者Bのクラスに参加しました。Aチームには塩沢美義、橋野武、遠藤幹彦、川瀬晃、舟木英雄の各氏が参加。そしてBチームには、倉本一基、遠藤廣、渡辺千里、田上勇、白井ヒロ子の各氏が参加いたしました。
出来れば優勝したいところではありましたが、善戦むなしくAB両チームともに2勝2敗の結果となりました。Aチームは出足好調で2連勝し楽しみな展開でしたが、後半はスタミナが切れたようでした。こうした中で、Bチームの遠藤廣さんは4戦全勝、Aチームの遠藤幹彦さんも3勝1敗という好成績をおさめたのが光りました。会場は溢れるばかりの参加者で移動するのも大変な状態で、Aチームの様子は分かりませんでしたが、私の隣りで打つ遠藤廣さんの悠々せまらぬ打ちまわしには感嘆させられました。
勝敗はもちろん重要なことではありますが、10名の参加者が誰ひとりとして時間に遅れることなく、対局時間に着席できたのは事務局として真に嬉しいことでありました。用意した「める碁会専用」の名刺や宣伝用のパンフレットを使い、対戦相手との懇談などにも活用して、有意義な時間を過ごすことが出来ました。
初めて会う方との対局も、囲碁には手談という方法により自然とコミュニケーションがとれて楽しみなことです。来年度に実施することがあれば、三度目の正直、こんどこそ優勝を目標に頑張りたいものてす。新しい参加者が増えることを心待ちしております。
以下は、当日の模様を画像によりご紹介いたします。
真剣な対局と 対局前、対局後に歓談するAチームの皆さん
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小学生から80歳や90歳の高齢者まで、囲碁は誰にでも楽しめる。女性も積極的に参加出来る。孫のような子どもたちとの対局は大変だ。相手には年寄りにはないひらめきがある。純粋な心ゆえか、打つ手は早くおじさんたちは苦労する。幸いにも彼ら若人と対戦しなかったのはAチームもBチームも運が良かった(^^)。
おじさん がんばって !!
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さてどうする お嬢さん !! こちら もはや投了か !
中央画像は堂々の4連勝 遠藤廣さん
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遠藤さんに触れると、別画像も見られます
Bチームは東芝囲碁部と対戦した。部員は10名程度との話だったが、プロ並みの指導者が顧問としているとのことだった。流石に、私はまるで太刀打ち出来ない。読みが深い。普段なら確実に自陣となるものが、アッと言う間に敵に荒らされてしまった。棋力の差を、ガクンと思い知らされたものだった。
いつも、インターネットで見知らぬ方と対局している、という30代と思われるチームとも対戦した。彼らは一手打つにも直ぐには打たない。数秒はおく。それから打つ。5人全員が初段だった。勝てそうな感じもしたが、時間ぎりぎりまで打ち、ついに負けた。一つだけ言い訳を許されるならば、若さというスタミナに負けた。いや、言い訳はいけないな。やっぱり、彼らのほうが強かったのであろう。
白井さんと対戦した相手に、80数歳というおばあさんがいた。白井さんが完勝したが、おばあさんは来年も来るとのお話だった。その愉快なおばあさんと、見事3勝の遠藤幹彦さんをご紹介して、メール碁ばかりで実戦経験の少ない我々も一層がんばることとしたい。
愉快なおばあさん 左から二人目が遠藤幹彦さん 小学生とおじさんとの
トラブルにかけつけた
審判長の蘇 耀国八段
〜 おわり 〜
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