富士放談(15)”日光連山を観る”

114人目  尾郷 賢 (12) 富士連碁 208  2/14

富士連碁の皆様
 
前回は冬の男体山をまとめると称しながら、まとめとは程遠い
不十分なものでした。積み残しを少々お目にかけます。


昨年の作品です。これだけの赤さの朝焼けは今年はまだです。
「朝焼けが熱き血潮の色となり」



同じく昨年の作品。山全体が樹氷で覆われた朝です。
中央右下方、暗い部分にいろは坂が見えます。
「凍てつく朝寒気肌刺し胸熱し」



男体山を下方から見上げます。いろは坂が山腹を登ってゆきます。
右に見えるのは華厳ではありません。昔の人は徒歩で上った。
「見上げつつ曲がり曲がってまた曲がり」



2月12日、カラマツの向こうに竜巻らしき地吹雪を見ます。
「地吹雪もここならではのサマになり」



昨年の朝焼けと同じ部位からの夕焼けの男体山です。
氷は今年のほうが雄大ですが…。「夕照の赤き男体いつ会える」


《お詫び》 富士放談の掉尾を飾って頂きました尾郷さんの3部作を、世話人である鈴木が見落とし、編集長の川田さんに送信しておりませんでした。深くお詫びすると共に改めて掲載をして頂きますので、尾郷さんにはご寛恕賜りますようお願い申し上げます。