今回は雨の奥日光です。
カメラ趣味の人間にとって、待っていた週末が雨の時は
がっくり来ますが、それを逆手にとって雨の楽しみを撮りました。
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半月峠は雲の中でした。新緑の雑木林は白い霧が緑色を帯びます。
「雲の森緑の霧の幕開く」
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シロヤシオが雲の中でひっそりと咲いていました。趣きある光景です。
「来ぬ人を待ちて忍の字シロヤシオ」
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ズミの花が開花直前でした。満開のときは純白になるズミが、蕾のときは
こんなに赤色がかって居ます。「雨よ降れ滴る華を演出し」
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湯の湖で忍耐強く待っていると、雨が止んで鏡面になる瞬間があります。
しかし、釣り人の小船が波を立て続けていました。山肌の霧は最高…。
「新緑の山に立つ霧吾を呼ぶ」
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いつもはふっくらとタンポポの綿毛のようなワタスゲが、雨にぬれて
うなだれています。情緒は満点ですが…。「老いの身に涙を垂れる白い髭」
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クリンソウも雨滴を並べていますが、これは涙には見えません。
「水浴びてはしゃぐ子ら居て華の時」
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