<盆栽との出会い 第一回>
                                                撮影 : 池野谷鯉太郎
                                                
                                   編集 : ライター千遥
  

 私が子供の頃、父は盆栽は手がけていなかったが隣家の親爺さんは30鉢ぐらい持っていました。隣家には5歳上の先輩が居たので我家同様に行き来していました。太い松とか梅の木が、鉢植えされていたのを今でも思い出します。
 私自身が樹木に触りだしたのは、小学3年終了記念に山から栗の木を採って来た時です。自宅の裏庭に植えたのを思い出しました。そしてムクゲ(韓国国花)の花がとても綺麗に思えて、花の咲いている枝を切って来てさし木をしたら、生きついて3mぐらいに大きく生育したのも思い出しました。

 その後は結婚した翌年、妻が食用に買って来た銀杏を蒔いて置いたら芽が出て1本は鉢植えに、1本は地植えにして40年経ちました。それは今でも健在です。銀杏は、春の芽吹きも秋の黄葉も実に綺麗です。
 盆栽にも時代の流れと言うのか、流行がありますね。以前は松とか皐月の幹の太い重厚な物が主流でしたが、今は『盆栽』と言うよりも、『山野草』が風情があってご婦人方にも大いに人気が上がっています。

 私は産まれも育ちも埼玉川越に67年です。お隣のさいたま市(浦和市と大宮市が合併)には世界的にも有名な盆栽村(地域名)があって、そこには『さいたま市盆栽美術館』が昨年オープンしました。建物と庭木で13億円・中味の盆栽が20億円・実に素晴らしい限りです。
 目の保養と心豊かな気分になれます。イギリスでは盆栽学校ブームであり、ハワイでは日本庭園が話題でハワイの日本人庭師は引っ張り凧のモテモテと聞いています。

 私の盆栽は、昨年末の大掃除の時に数えましたら300鉢を超えていました。高額な物はありませんが、私なりに想い出はあります。
 当ページが空いている時には順次掲載されますので、徒然にご高覧の程お願い致します。
                                     池野谷 鯉太郎




立浪草と黒竹

当初は黒竹の鉢物でしたが、立浪草(タツナミソウ)紫を植えつけてみた。 
イイ感じになったので、翌年には白を植えた。

立浪草は宿根草で 毎年ドンドン増えて行きます。





1億円の松

美術館の超目玉は、樹齢450年の松でして『日暮し』と命名されている。
 名前の由来は、一日中日が暮れるまで、見ていても飽きる事がないからだとか。

 一鉢1億円の松をシッカリとこの眼力で見て来ました。
日本一の松と言う事は 当然の事ながら、世界一・宇宙一。

心豊かな気になりました。

 鉢物の撮影は、もちろん直接は撮影禁止でした。ではこの写真は??
 展示場からの直接撮影が禁止で、屋内からガラス越しはOKでした。変な話デスネ。
 



樹齢40年の銀杏(鉢植え)

40年の間には色んな事があって、何回も枯れそうになりました。

 結婚当初は借家住まいでしたので、新築して引越し時に
地植の根を切り過ぎて 元気がなくなったり、
鉢物は・冬場・出張・旅行・では水不足で枯れ死寸前に何回もなりました。

銀杏は地球の氷河期をものり越えて来たと言われるだけに、
 本当に逞しいヤツですね。秋の黄葉が色濃くてとても綺麗なヤツです。
 



樹齢40年の銀杏(地植え)





斑入りギボシ(白・紫)
 
 
斑入りとは、葉に線状の模様が入ったもので、盆栽・山野草・の
あらゆる種類にあります、そして価値が高いものです。

 夏に紫色の花を付けますので、その時にまたお会いしましょう。






<おまけ>
               
散歩で見かけた最近の花 : 編集子 挿入