<東京 桜名所めぐり6景>
                                                撮影 : 田上  勇
                                                
                                   編集 : ライター千遥
  

 東北大震災の復興は、あまりの規模の大きさで長丁場となることが予測されます。自治体などは自粛モード一色です。でも、それだけでは国民みなが萎縮してしまい、東北の復興はより困難を深め、日本の国そのものが沈没しかねません。ドンちゃん騒ぎはいけませんが、やっと訪れた春は、それなりに楽しむことが皆様の元気にも繋がることでしょう。全滅に近い福島相馬町も、桜が満開になったとの報道がありました。桜前線の北上とともに、被災地の復興が進み、皆様の生活と活力が一層回復されることを祈念しております。

 編集子の怠慢により遅くなりましたが、「東京桜名所めぐり6景」をお送りいたします。川口市在住の田上勇さんから頂いた写真を掲載させていただきます。4月6日、川口市から出発し、北の丸公園→靖国神社→増上寺→東京プリンスホテル→墨堤千本桜→上野公園のルートを辿った「ぽけかる倶楽部のバスツアー」です。さらに途中、千鳥が淵、外堀公園、芝公園、不忍池などを車窓から見学も行っています。
 田上さん、がんばって行ってきました。



まずは、北の丸公園の武道館です。サクラちゃんは隠れてしまったのかなぁ。





お隣りは、ご存知「千鳥が淵」。ここは皇居のおそば、相も変わらぬ見事な姿です。



道路一つ隔てたお向かいは靖国神社。大鳥居をくぐると桜がいっぱいです。



「靖国神社本殿」。 ここには桜は見えない。

「靖国の桜」は明治3年に
時の参議・木戸孝允(きどたかよし、吉田松陰の弟子、維新前の名は桂小五郎)
によってソメイヨシノが植えられたのが始まり。
現在、境内にはソメイヨシノのほか、
山桜、寒桜、富士桜、枝垂桜など約600本の桜が咲き競っている。



靖国神社の桜

東北大震災の自粛の一環として「靖国神社・夜桜能」が中止となった。
120年(東京最古)の歴史を有する靖国神社能楽堂での「夜桜能」は、
今年は20周年の節目の年だった。
しかし、いっこうに収まらない余震、福島原発事故の状況、
計画停電による夜桜照明の電源不足、交通事情などに鑑み中止となった。
野村万作、萬斎の「末広がり」(狂言)、梅若玄洋、宝生和英らの「石橋」(能)などは
来年のお楽しみとなった。

平安時代初期の貴族・歌人で六歌仙の1人・在原業平(ありわら の なりひら)の
有名な句に『世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし』
(古今和歌集)というのがある。

“世の中に、一切、桜というものがなかったら、春をのどかに過ごせるものを”
翁のこの解釈が正しいとすれば業平という歌人、
いささか世の中と自然界を斜め見していた変人ではなかったか?いただけない。
靖国神社の拝殿には明治天皇御製の御和歌が掲示されている。

『高殿に のぼりて見れば をちこちの 花も今日こそ 盛なりけれ』

桜花に対する業平の偏向観に比べ、明治天皇の何と温厚なお人柄が偲ばれる和歌ではあるまいか。

そこで翁も一句
『満開の 桜の枝間に 美しく 御霊(みたま)おぼしき 白鳩の舞』・・・



築地本願寺の はなまつり! 



正面からとらえた築地本願寺 



築地から増上寺へと向う





大本山増上寺 来年は法然上人の800年御忌(浄土宗の開祖)であった。





増上寺から見た東京タワー。 しだれ桜が彩りを添える。





増上寺壁面に貼られた「お江のポスター」





訪問当日は 非公開だった秀忠と江のお墓




4月15日、通年公開されることとなった「徳川将軍家墓所」

NHK大河ドラマ「江(ごう)〜姫たちの戦国〜」の主役で、
江戸幕府二代将軍・徳川秀忠の妻・江などが眠る「徳川将軍家墓所」の
初の通年公開が十五日、東京・芝の増上寺(港区)で始まった。十一月三十日まで。

 同寺はこれまで、決められた期間や予約のある団体客を除き、
「墓所」を原則非公開としていた。

しかし、大河ドラマ放映を受けて初公開することにした。
東日本大震災の発生を受けてあらためて対応を検討したが、
公開を望む声が多いことなどから、予定通り実施することにしたもの。

 




優しい彼女も 江姫になればファイト満々です....NHKから



こんなお姿もみせる姫さま......NHKから





滝 廉太郎の歌碑 「花」 武島羽衣作詞 滝廉太郎作曲の名曲。

武島羽衣は明治29年東京帝国大学国文科を卒業し、上田萬年
(作家円地文子の父)の指導を受け、東京音楽学校(現芸大音楽部)の教授となる。

この時同校の助教授に滝廉太郎がいて、「花」の歌詞にに曲を付けた。
羽衣27才、廉太郎21才の明治33年のことである。

花は、1900(明治33)年に発表された「歌曲集 四季」の4曲中の1曲であり、
「二重唱/花」 「独唱/納涼」 「混声四部合唱/月」 「混声四部合唱/雪」からなる。






花の碑
 
台東区教育委員会
♪ 春のうららの隅田川 のぼりくだりの舟人が.....♪.





プリンスホテル付近からの東京タワーと 彩を添えるサクラちゃん





隅田川河畔の墨堤千本桜とスカイツリー

 ソメイヨシノ、シダレ桜など約1000本の桜が咲く隅田公園を歩いて、
クル―ズ船からの眺めと、両方より花景色をお楽しみいただけます。
東京スカイツリ―眺望の展望屋上へ!
「東京スカイツリ―」
隅田公園、隅田川を展望屋上より、上から眺める隅田川のお花見はおススメで〜す。




満開の桜に 訪れた多くの見物客





<追記>
靖国神社での花見は、どんなものなのか。〜例年の光景〜
(編集子の独白)



戦後66年、廃墟から立ち上がった日本 !!!

若き身を御國に捧げ、日本の戦後復興をもたらせていただいた英霊の御前で、
新入社員を動員しての桜見物とは ??? 酒を飲んでのカラオケ騒ぎとは ???

さすがに今年は、外苑の屋台出店および花見酒宴は禁止となる。
それで花見客が多い割に境内は静かで、落ち着いて花見が楽しめたかな。

東日本大震災の言葉にならない巨大な国土の破壊、大いなる犠牲、悲痛な悲しみ。
きっと、きっと立ち直ることを日本国民はもとより、世界の人々は支援しています。