明日香 稲淵 ジャンボ案山子<聖観音立像>の素顔
−テーマ「帰ろかな」、威厳のある観音さんから帰り仕度の観音さんまで−
奈良明日香村の稲淵で毎年案山子祭りがおこなわれています。私は現地を訪問する以外に采女便に入会して四季の野菜や明日香米も毎月、宅配してもらっています。そんなわけで明日香の夢公社とは本当に長年のお付き合いです。当然稲淵の案山子ロードは毎年行って、カメラに収めています。
今年の案山子のテーマは<帰ろかな>、昨年は「絆」で心に重いテーマでしたが、今年は<帰ろかな>、誰とどこえ帰ろかなぁ〜と軽い気持ちで案山子を見て歩きました。そんな時、案山子ロードの中央にある、いつものジャンボ案山子の観音さん、この大きな身体で誰と帰るのかなぁ〜と思いつつ観音さんを見上げていました。すると太陽光線で観音さんの胸飾りがピカッ!と光りました。いつもなら大きいなぁと見上げるだけでしたが、ピカッ!と光った瞬間、例年にない威厳と同時に親しみを感じ、今年は観音立像をいろんな角度から取材して、他の案山子とどんな距離を持っているのか調べようと思いました。
中央にどっしり構えている観音さん、どこから見るとより貫禄があるのか、よりやさしさがあるのか、他の案山子と観音さんの触れ合いはあるのか・・色々錯綜しながら観音さんの周りを歩きました。観音さんの七変化とでもいいましょうか、観音さんといろんな案山子との触れ合い、交流を確認することができました。威厳だけでなく、やさしいまなざしの観音さんなどいろんな表情の観音さんもカメラに収めました。最後は観音さんが<帰ろかな>と帰り仕度をして、す〜と草むらの中に入ったのも確認して稲淵を跡にしました。
2012年11月30日
奈良県磯城郡川西町 田川 進
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