める碁会の対局
メール碁の対局とは

 める碁会のメール碁対局には、「大手合」や「本因坊戦」、「段級位戦」、「ミニ碁13」などの公式戦のほかに、自由対局として会員同士が互いに対戦する「個人対局」や数人のチームを作って対戦する「連碁・ペア碁」などがあります。

 いずれの対局もメールで棋譜をやり取りします。
インターネット利用のオンライン碁は、50分から100分位で一局を済ませますが、その間、2人の対局者はパソコンの前に貼り付いていることになります。
 メール碁はメールで、好きなときに打ち返すことで進めますので、終局までは長く掛かりますが、自由な空き時間に打ち返せば良いことになります。
同時に何人とでも対局ができるので、かなりの手合いがこなせます。

 パソコン上に碁石を展開するめる碁ソフトが用意されていて、会員なら誰でも使用できます。
このめる碁ソフトは自動的に棋譜データを作りだしますから、この棋譜データをメールの添付ファイルとして対局者へ送信します。

       


公式戦

1.本因坊戦                  運営委員 伊 藤 二 朗

  本棋戦の特徴は、める碁会に登録してある有段者の方はどなたでも参加でき、段に拘わらず互先(タガイセン)で対局することです。
ふだんは対戦できない高段者と互先で対局できる楽しみがあります。
また、期限付きの公式戦という緊張感の中で優勝を目指して対局する棋戦です。
日ごろ研鑽された棋力を思う存分に発揮されてはいかがでしょうか。

 本棋戦は予選と本戦から構成されています。予選の参加募集は本ホ−ムページに掲載されます。参加希望者はその応募要領にしたがって応募してください。

 予選では、応募者は抽選によって複数組に分かれて対局し、各組の優勝者を次の本戦出場者と決定いたします。
対局期間はいずれも12ヶ月です。
手合割は互先(先番6目半コミダシ)とし、2局並行して対局いたします。
本戦の優勝者には<める碁本因坊>の称号が贈られます。

 第1期の本因坊予選は、平成14年12月にスタートしました。
毎年新たに棋戦が企画され、平成28年10月現在、本戦は第12期が、予選は第13期が進行中です。さらに、第14期予選参加者の募集が行われています。

 本因坊戦の対局スケジュールを、下図に示します。
(1)予選対局は、参加募集に続いて開始され、1年間のサイクルで実施されます。
(2)本戦対局は、予選対局が終了してから6ヶ月後に開始されています。
したがって、グループ(Gr1)の対局は、開始から完結するまでに2年6ヶ月を要します。

   


 2.大手合戦                運営委員 池 田 安 由

 大手合は、手合割表に基づくハンデをつけて、いろいろな段級位の参加者が気軽に対局出来る棋戦です。他の棋戦と違って、対局期間、対局人数、対局数に特別な制限がありません。
 参加者は希望すれば、何時からでも、何人とでも対局が可能な棋戦です。
また、年間成績が優秀な方を表彰します。

(1)持点
 大手合の参加者はそれぞれ各自の持点を有します。持点の移動は、対局が終了した時点で、対戦結果の1勝敗に対し±1点を加えることによって行います。

(2)手合割
 大手合の対局は、対局開始時における対戦相手との持点差により「大手合運営細則12-1-1」のハンデ(置き石とコミ出し)をつけて対局します。持点が同点の場合は互先で、対局は先番、後番の2局(黒6目半コミ出し)となります。

(3)新規参加者
 大手合に初めて参加する方は、まず、各自の段級位に対応した出発持点を前記運営細則の段級位/持点換算表から決定して下さい。
 参加申し込み時には段級位とその出発持点を運営委員にお知らせ下さい。

(4)対局の申込み
 対局を希望する方は、下記事項を記入して運営委員までメールでお申し込み
下さい。
1)会員番号、氏名
2)現在の持点
3)対局希望人数
4)他の公式戦への参加状況
5)対局相手、その他でご要望があればご記入下さい。

 対局の申込先  運営委員:池田安由
           メールアドレス: ikeda390411@zg8.so-net.ne.jp

(5)組み合わせ
 組み合わせは、出来るだけ段級位の近い人との対局になるように配慮いたします。また、同一相手との続けての対局は出来るだけ避けるようにいたします。
 ただし、当事者同士の合意により再戦の申し出がある場合は、これを認めます。
組み合わせが決定しましたら対局者に「組み合わせのお知らせ」のメールが送信されますので、その指示内容(置き石、ハンデ等)に基づいて対局を始めて下さい。
 対局が成立したときは運営委員までご連絡ください。

(6)対局
 @対局期間、対局人数に制限はありません。
 A対局相手との対局数は制限ありませんので当事者間で決めてください。ただし、持点が同点の場合は互先で先番、後番を対で打つので対局数は偶数となります。複数局の対戦では対局開始時点をずらして対戦してもよい。
 B対局の開始は持点の低い方から先に発信して下さい。同点の場合は会員番号の大きい方から先に発信して下さい。
 
(7)対局結果の報告
 対局開始時点が同じ全対局が終了した場合は、双方がその結果を運営委員までご報告下さい。対局結果に基づいて対局者の以後の持点は変更されますが、変更後の持点は運営委員よりメールでお知らせします。
 なお、次の対戦をご希望の方はその旨ご記入ください。
    報告例  ○○と対戦し、私の何勝何敗

(8) 成績発表
 大手合参加者の最新の「持点リスト」は随時ホームページに掲載します。
また、年間(9月1日〜翌年8月31日)の全参加者の中で成績が優秀な方を表彰します。


3.段級位戦                  運営委員 内 田 有 洸

 める碁会公式戦の一つに「段級位戦」があります。文字通り各級・各段別にグループを分けて行われる棋戦です。

 対局方法としては、対局相手一人に対して2局(黒番、白番)ずつ行い、勝ち数によって入賞者を決めます。各グループの上位入賞者をホームページに掲載し、める碁会公式戦運営基準に基づいて表彰します。会からの賞品贈呈はすべての公式戦とも同じです。

「段級位戦」ですから「める碁会」に登録した段級位で、それぞれの段級位戦に申し込むことになります。ご興味のある方は「める碁会ホームページ」の会員専用情報から「囲碁対局(公式戦)」に入りますと、その中に「める碁会段級位戦運営細則」があります。ご一読ください。皆様、多数の参加をお待ちしております。

 第1期は平成15年8月に始められました。平成28年10月現在、第13期段級位戦が進行中です。段級位戦の実施スケジュールは、下表に示すとおりで、対局期間は一年間です。



4.ミニ碁13

 この棋戦は、他の囲碁組織にはない「める碁会」として独特でユニ−クな公式戦として、行っております。対局は「13路盤」で対局します。
 対局期間は他の公式戦と異なり、
おおむね3〜5ケ月で終局いたします。運営委員が終局結果を把握して直ぐ次の対戦が始まります。

 この「ミニ碁13」の対局ソフトは、パソコンに現れる碁盤も大きく、碁石も大きいため、ご年配の方や子どもさんにも大いに楽しんでいただけます。
今後ともいろんな楽しい企画を考えてみたいと思います。


5.クイーン杯


 クイーン杯は、める碁会唯一の女性のみの参加による公式戦です。参加資格は段級位を問わず、どなたでも参加できます。
1年目は全参加者による予選で、2年目が勝ち抜いた方々による本戦です。
 
 平成23年9月現在は、第4期のクイーン杯予選を実施しているところです。
実施計画はホームページによってお知らせするほか、女性会員すべての方々に直接お知らせ
しております。皆様お揃いで参加くださいますよう楽しみに、お待ちしております。
 

6.める碁A親睦戦

 める碁A親睦戦は、参加資格が級位者のリーグ戦です。応募者の棋力に合わせたクラス分けを行い、グループ内のリーグ戦を実施します。対戦は登録級位の級位差数をもとにしたハンディ戦です。各対戦相手とは1局とします。

 その理由は、他の棋戦にも参加されることから、いわゆる対局過多をさけ、参加しやすくを配慮します。もう一つは、対戦期間を比較的短くして棋戦の回転を速くし、棋戦の参加意欲と盛り上がりを期待しています。この棋戦は、平成29年に創設されました。


7.める碁早碁戦                    運営委員  小 林 佑 規

この棋戦は、令和5年(2023)に第1回を発足させた対局期間が6か月の早碁棋戦です。会員をAグループ(七、六、五段)、Bグループ(四、三、二段)、Cグループ(初段、級位者)に分け、それぞれのグループ内で互先、2局のリーグ戦を行う棋戦です。各グループは、56名で構成されるよう配慮します。参加者が多い場合は、同列のグループを設けます。

 ほかの棋戦と異なる点は、(1)棋力が違っても互先で対局すること。(2)対局期間が半年であること(3)優勝者は勝ち数のみで決め、同率であれば複数の優勝者を可とするものです。

 実施スケジュールは、次表に示します。



自由対局

 
1.個人対局                      運営委員 池 田 安 由

 会員に登録されると、会員名簿が届きます。会員名簿の記載を頼りに直接自由対局を申し込みをすることができます。自由対局とは、会が主催する公式戦とは異なり会員同士が自由に対局相手を選んで対局を楽しむものです。手合い条件、同時対局数、交信頻度、メッセージなどについても対局者同士で決めることが出来る自由な対局です。

 見ず知らずの方に直接申し込み辛いという方はホームページの「自由対局の相手探しでお困りの方必読」から対局相手の斡旋を申し込むことも出来ます。運営委員がご希望に沿ったお相手を斡旋いたします。




実戦例 
個人対局の一つの例です。

 231手で終局となりました。232から244手まで欠け眼をツギ、その後、上げ石を取り合いました。手合い割りは、互先、黒6目半のコミ出しです。


次図は、勝敗の決定図です

 左上の「検討・印刷」をクリックし、右下の「終局計算」をクリックします。終局計算では、ダメが*印で表示され、結果が自動的に表示されます。黒地は、盤面57目からハマ2目を差し引き、55目と表示されます。白地は、盤面49目からハマ1目を差し引き、48目となります。コミは6目半ですから、結局白地は54目半となり、黒の半目勝ちとなります。この対局者は、白番ですから、右下には、半目負けと表示されています。
 



 2.連碁

 「連碁」は団体戦です。白も黒も各5人程度で順番に打ち進めます。人数が多過ぎると
間延びしてしまい、囲碁特有の緊張感も失われるからです。める碁会には、この対局のた
めに「連碁ペア碁V6」というソフトが用意されています。このソフトでは、最大人数で
黒組10人、白組10人まで可能にしてあります。
 黒組か白組、いずれかの人数を奇数にしたものが「奇数連碁」です。こうすると2順目
以降、直前に着手する人、直後に着手する人が変わります。ここが白黒偶数の連碁との大
きな相違点です。この「奇数連碁」は、める碁会のオリジナルなものです。
「奇数連碁」では、最大19人まで可能になっています。19人19色であり参加者の居住
地は勿論全国区です。

 平成26年時点では、三つの連碁が行われています。ニュー連碁、御宿連碁、東西対抗の
連碁などがあり、それぞれ休むことなく対局は20回にも及びます。ニュー連碁は七段の高
段者と四段クラスの方々との勝敗重点型、他の二つはメッセージの中で写真や盆栽、家庭
菜園など、それぞれの趣味にまつわるお話が多いようです。参加する皆様は趣味のレベル
を高める為もあるのか、一度参加すると次回も継続参加の方が大半を占めています。

 連碁のメリットは「一度に多くの方々とお友達になれる魅力がある」ので、参加したら
止められないようです。
 会員の自主運営ですから、連碁仲間を集って新たな棋戦を立ち上げるのは自由です。ぜ
ひ皆様も積極的に立案し、実行されたら如何でしょうか。もし迷われたら、幹事・事務局
員が応援いたします。

 下図は、進行中の連碁の棋譜です。棋譜の右側には、対局名、手合割、最終手の手番の対局
者、次の手番の対局者名が記載されています。打ち手の前後の対局者名が表示されていますの
順番を間違えることはありません。
      
         


3.ペア碁

 囲碁は通常、黒と白の2人で対局するものですが、「ペア碁」というものもあります。
黒組2人、白組2人の団体戦です。男女ペアでも男性ペア、女性ペアでも構いません。プ
ロの世界でも非公式戦では、男女のペア碁が行われるのを見かけますね。
 
 ピンポンのダブルス戦の要領で、打てるのは4回に1回です。 同組内の相談は「無し」
の方が変化があって面白いものですが、お互いの理解の元に独自にアレンジして、勉強の
ためなら相談も構わないでしょう。
 気の合った仲間同士・4人で打つのも、これまた楽しいものですね。

4.連碁・ペア碁の対局のルール

 連碁もペア碁も、対局に当たってのルールには特に難しいことはありません。常識的な
時間間隔で、相手を尊重する姿勢を忘れないで対戦していくことが、緊張感を保ち、かつ
愉快な碁を継続するコツかも知れませんね。

 連碁ペア碁V6は参加者の登録も簡単で、白黒の対局者の人数や段位によって自動的に手
合割 (置石数やコミ)も設定される仕組みです。
 対局者の人数や段位によって、面倒な手合割を考える必要はありません。一度やったら
止められないソフトの巧みさ。
 会員の皆様、この連碁ペア碁の楽しさや醍醐味を充分に味わってみて下さい。